投資とは全く関係ないように思える記事ですが、投資の学習に対する考え方にもつながることなのでお付き合いください。
宮城県の平凡な公立高校を卒業した私は、無謀にもミュージシャンになるために上京し、音楽の専門学校へ入学しました。ところが上京して半年後、当時の師匠から「お前は音楽で食べて行けるほどの才能はないからまずは大学へ行け。大学へ行ってからでも音楽はできる」と、ずばり言われ、予備校へ通うことになります。
予備校で最初のクラス分け試験の結果、クラスは一番下。その後の全国模試では学内で下から数えて3位という無残な結果となりました。偏差値は30台だったと思います。高2ですでに卒業後は音楽学校進学(誰でも入れる)を決めていたので全く受験勉強をしなかったこと、さらにその後一年間ブランクがあったことがたたりました。
そこから10カ月猛烈に勉強をし、翌2月には慶応義塾大学の文学部と商学部に合格しました。かなりの達成感があったのを今でも覚えています。なぜそのような短期間で合格できたのか。運よく予備校でよい先生と出会えたこともあり、早い段階で効率的な勉強法を身につけることができたからだと思います。これは投資と共通します。
自分の性格やライフスタイルにあった投資法を見つけ、それを効率的に学習すること、これが成功への近道です。例えば、仕事が忙しい方が決算トレードを中心とした資産運用をすることは難しいでしょう。睡眠時間を削って大量の決算を、調べ努力したのに、結果はなかなか出ない。こうなってくるとモチベーションを維持することは非常に難しくなります。資産運用は例えるならとても長い旅です、楽しんでやれなければ長続きはしません。色々な投資法を試してみるのがよいでしょう、しかし違うなと感じたら早めに撤退することも大事です。
さらに、大事なのは効率的な学習法です。効率的な学習法とは、まずは全体像をつかむこと。全体像はざっくり理解し、そしてすぐ実践することが大事だと考えます。オプション投資で特に多いのは理論を固めてから取引したい、というタイプの人。完璧主義な人ほどこのタイプが多く、理論の座学に多くの時間をかけ、実践をすぐした人に何年も差をつけられることになります。実際、取引をせずにドロップアウトしてしまう人も多いと思います。受験でも模試を受けてから、再度勉強すると理解が深まるように、実践をしてみてから理論に戻ると面白いほど内容が入ってきて知識の定着もよいです。慎重となる理由として、オプションはハイリスクで怖いというイメージがあることも挙げられます。実は、オプション投資は買であれば1000円あれば取引ができます。まずは口座開設をし、最小限のリスクで取引してみることをお勧めします。